日本シリーズ 巨人の先発

　巨人はこの日午後、空路で札幌入り。その後、投手陣の一部と野手では小笠原が札幌ドームで約２時間にわたり、ランニングやキャッチボールなどで汗を流した。

　第６戦での先発が有力なのが、今季レギュラーシーズンで８勝を挙げた東野だ。第２戦（札幌ドーム）では２番手で登板し、３回１／３を無失点と好投。この日練習に参加した東野は「札幌ドームは投げやすいマウンド」と相性の良さを口にしたが、もちろん日本ハム打線への警戒も怠っていない。「高橋さん、小谷野さんは特にバットが振れている。一発というより、連打を打たれないように心がけたい」と気持ちを引き締める。尾花投手総合コーチは「試合は作ってほしい」と期待を寄せた。

　だが、制球に不安のある東野だけに、第２戦で先発した内海が登板する可能性も。第２戦では三回途中４失点と不完全燃焼に終わった左腕は「あのときの悔しさをぶつける気持ちで投げたい」と意欲を燃やしている。

　一方、打線では５番亀井が第５戦で本塁打を放つなど、復調の気配をみせてきた。しかし１番坂本が１７打数３安打、打率・１７６と不振なのが気がかり。それでも原監督は「あと１勝という明確な目標がある」と強気な姿勢を崩さない。昨年は王手をかけてから日本一を逃した。真価が問われる戦いになることだけは、間違いない。（浅野英介）

産経新聞から

ピッチャーが鍵ですからねぇ！